天童よしみ2006年全曲集

天童よしみ( 天童芳美 ) 天童よしみ2006年全曲集歌詞
1.花吹雪

作詞:麻こよみ
作曲:徳久広司

風に舞い散る 花びらが
二人に優しく 降りしきる
あなたの故郷(ふるさと) 北の町
さがす陽溜(ひだま)り 夢つぼみ…
巡る季節の 花暦
幸せ連れて 明日(あした)を連れて 夢よ咲け

肩のぬくもり 寄せ合って
耐えます世間の 向かい風
慣れない言葉も ひとつずつ
みんな教わり おぼえます…
心重ねて 花暦
幸せ連れて 明日(あした)を連れて 夢よ咲け

髪に一輪 飾る花
あなたと一生 添い遂げる
涙も苦労も いつの日か
ふたり笑顔の 語(かた)り種(ぐさ)…
巡る月日の 花暦
幸せ連れて 明日(あした)を連れて 夢よ咲け


2.あんたの花道

作詞:木下龍太郎
作曲:安藤実親

鳶(とび)が天まで 舞い上がるには
送り風より 向かい風
夢を捨てずに 明日(あした)に生きりゃ
人生芝居の 筋書きに
いつかやって来る きっとやって来る
目指すあんたの 花道は

ひとにゃ見えない 男の値打ち
惚れた私にゃ よく見える
酔っていいのよ 心の憂(う)さは
お酒が洗って くれるから
いつかやって来る きっとやって来る
遅いしあわせ 二人にも

傘も差せない 土砂降(どしゃぶ)り雨も
やがて上がって 陽が昇る
女房なりゃこそ 掛け声ひとつ
人生舞台の 大向(む)こう
いつかやって来る きっとやって来る
晴れのあんたの 花道は


3.春が来た(シングル・バージョン)

作詞:健石 一
作曲:徳久広司

あきらめかけてた 女の夢ひとつ
初めて咲きました あなたの優しさで
守って下さい 嵐が来た時は
折れて散りそな 花だから
胸につつんで 抱いててね
あゝ春が来た あなたと言う名の 春が来た

待ってて良かった あなたに逢えました
忘れていいですね 心の傷あとは
うしろは見ません 明日(あした)が逃げるから
まわり道でも いいんです
そこにしあわせ あるのなら
あゝ春が来た あなたと言う名の 春が来た

笑顔も仕草も 私に似てるのね
信じてみたいのよ 一途な人だもの
迷わず生きてく 最後と決めたから
ふれたその手の ぬくもりを
永遠(あい)と読んでも いいですか
あゝ春が来た あなたと言う名の 春が来た


4.男の夜明け

作詞:吉岡治
作曲:弦哲也

泣いてこの世を 生きるより
笑って生きろと 励ました
俺もあいつも
蛇足(だそく)ばかりの 人生だけど
夢を捨てずに いるかぎり
きっと来る来る きっと来る来る 男の夜明けが

寄らば大樹の 蔭よりも
嵐に打たれる 枝でいい
時代遅れが
媚(こび)を売らない 苦酒(にがざけ)のめば
いつか天下を 廻り持ち
きっと来る来る きっと来る来る 男の夜明けが

月にむら雲 花に風
それでも希望(きぼう)を 背負(しょ)って立つ
なにがあっても
意地が男の つっかい棒だ
花も実もある 人生さ
きっと来る来る きっと来る来る 男の夜明けが


5.夢うぐいす(シングル・バージョン)


6.女の花が咲く

作詞:麻こよみ
作曲:桧原さとし

小雨がこの胸に そぼ降る夜は
ひとりが哀しくて お酒がしみる
この世の坂道 つまずきながら
命のかぎりに 歩いて来たわ…
一度の幸せを 夢見て生きる
明日は花が咲く 女の花が咲く

あなたの面影を お酒に浮かべ
静かに揺らすたび せつなくつらい
恋して別れて 傷つきながら
涙を隠して 歩いて来たわ…
一度の幸せを さがして生きる
明日は花が咲く 女の花が咲く

喜び悲しみは この世の運命(さだめ)
こぼれるため息を 飲み干すお酒
遥かな人生 海山千里
力のかぎりに 歩いて行くわ…
一度の幸せを 信じて生きる
明日は花が咲く 女の花が咲く


7.夜明け(シングル・バージョン)

作詞:池田充男
作曲:西條キロク

恋がひとつ冷(さ)めて
暗い夜が明ける
ながれない掘割に
光る朝がきたわ
出て行った あいつには
一から十まで だまされた
世話をして 夢を見て
ひとりにさせられた
たかが別れじゃないの
泣いてることはない ことはない

せまい部屋のすみに
使い捨てのライター
窓あけて投げようか
空にむけて遠く
この胸の なぐさめに
あてない旅など してみよう
お金なら 五、六枚
財布にのこってる
たかが別れじゃないの
泣いてることはない ことはない

出て行った あいつには
一から十まで だまされた
世話をして 夢を見て
ひとりにさせられた
たかが別れじゃないの
泣いてることはない ことはない


8.人生しみじみ…

作詞:仁井谷俊也
作曲:曽根幸明

世間という字が 読みきれなくて
つまずき転んだ うきよ坂
生きてりゃきっと いい日も来ると
涙ぬぐった 裏通り
人生しみじみ… 人生しみじみ…
夢のにがさを 噛みしめる ウー噛みしめる

この世の試練に 笑顔で耐えて
倖せ花咲く のぞみ坂
果てなく遠い 道程(みちのり)だけど
明日という日が 道しるべ
人生しみじみ… 人生しみじみ…
酒に人恋う 夜もある ウー夜もある

結んだ絆(きずな)の やさしさ強さ
重ねた情(なさけ)の ふたり坂
ひとりじゃ誰も 生きられないと
いつか教えて くれたひと
人生しみじみ… 人生しみじみ…
こころ寄せあい ついてゆく ウーついてゆく


9.美しい昔(ニュー・バージョン)

作詞:SON TRINH CONG・訳詞:高階真
作曲:SON TRINH CONG

赤い地の果てに あなたの知らない
愛があることを 教えたのは誰?
風の便りなの 人のうわさなの
愛を知らないで いてくれたならば
私は今も あなたのそばで
生命(いのち)つづくまで 夢みてたのに
今は地の果てに 愛を求めて
雨に誘われて 消えて行くあなた

来る日も来る日も 雨は降り続く
お寺の屋根にも 果てしない道にも
青空待たずに 花はしおれて
ひとつまたひとつ 道に倒れていく
誰が誰が 雨を降らせるのよ
この空にいつまでも いつまでも
雨よ降るならば 思い出流すまで
涙のように この大地に降れ

雨に誘われて 消えて行くあなた


10.珍島物語

作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎

海が割れるのよ 道ができるのよ
島と島とが つながるの
こちら珍島(チンド)から あちら芽島里(モドリ)まで
海の神様 カムサハムニダ
霊登(ヨンドン)サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと

遠くはなれても こころあたたかく
あなた信じて 暮らします
そうよいつの日か きっと会えますね
海の神様 カムサハムニダ
ふたつの島を つないだ道よ
はるかに遠い 北へとつづけ
ねえ とても好きよ 死ぬほど好きよ
あなたとの 愛よとこしえに

霊登(ヨンドン)サリの 願いはひとつ
散り散りになった 家族の出会い
ねえ わたしここで祈っているの
あなたとの 愛よふたたびと


11.梅いちりん

作詞:小林和子
作曲:漆戸啓

遠い 遠い 春はまだ遠く
風に ふるえる 梅いちりん
空を ごらん 流れてく雲よ
かじかむ指で 暦をめくる

水の音 匂い立つ 風待草

誰よりも 誰よりそうさ しあわせに
焦がれる夢を 今日も抱いて
来るひとの 去るひとの 悲しみも あつめて咲いたよ
真っ先に 咲いたよ

白い 白い 花は風花
それは 春呼ぶ 梅いちりん
今は 遥か 父母の家よ
姿見えない うぐいすの声

日が暮れる 時がゆく 春告草

この冬を 越えたらきっと しあわせに
陽だまりの中 手を振っていた
決めた道 別れ道 人知れず 心で泣いたよ
ひとりきり 泣いたよ

誰よりも 誰よりそうさ しあわせに
焦がれる夢を 今日も抱いて
来るひとの 去るひとの 悲しみも あつめて咲いたよ
真っ先に 咲いたよ

想い出も 咲いたよ


12.流れ星

作詞:荒木とよひさ
作曲:四方章人

旅の終りの 先っぽの
小さな灯りは 故郷か
酒よお前も ひとりなら
思い出すだろ おふくろを
飲もうぜ 俺たちゃ 流れ星

男ごころの 隅っこに
いまでも待ってる 人がいる
酒よお前も ひとりなら
昔ばなしを 聞かせろよ
飲もうぜ 俺たちゃ 流れ星

夢という奴ぁ その昔
喧嘩をしたまま お別れさ
酒よお前も ひとりなら
今夜のねぐらも 一緒だよ
飲もうぜ 俺たちゃ 流れ星


13.夢を担いで

作詞:横山賢一
作曲:聖川湧

花の都も 裏から見れば
傷をかくした 顔ぶればかり
くやしさバネに 夢を消さずに
生きる女の心意気
負けてたまるか 故郷の…
燃えるような 夕陽背にして前に出る

何も云わない しかれもしない
母は娘に 元気をくれる
浮かんで沈み 又浮くまでは
川の流れに勇み立つ
負けてたまるか 故郷を…
力限り 燃えてこぎ出す 意地が有る

笑顔ひとつで 世間が変わる
火の粉あびても 泣き顔見せぬ
細腕だって 一生かけて
どんと浮世のうさばらし
負けてたまるか 故郷の…
山のような 夢を担いで歩きたい


14.旅まくら

作詞:石本美由起
作曲:水森英夫

誰を探して ここまで来たと
私を呼ぶよな 三陸かもめ
宮古 八戸 夏から秋へ
あなた尋ねる 旅まくら
波の こころ 冷たや
ああ ああ ああ 素肌が寒い

津軽海峡 海から暮れて
噂も聞けない 潮鳴りばかり
逢いたかろうと イカ釣り船の
遠い灯りも 涙ぐむ
北の 汽笛 淋しや
ああ ああ ああ 酔えないお酒

頬に吹雪が 冷たい夜は
側に寄り添う あなたが欲しい
いこか釧路へ 戻ろか襟裳
春はどこやら 旅まくら
夢の 絆 ひとすじ
ああ ああ ああ 女のさだめ


15.酒きずな

作詞:石本美由起
作曲:水森英夫

一度 結んだ 命のきずな
結び 通して どこまでも
これが 二人の 生甲斐ですと
決めた心に…
エエエ… 嘘はない

晴れて 添えない この世の運命
怨む気持ちは ないものを
私 独りを 残して逝った
あなた あの世は…
エエエ… 遠すぎる

古い女と 笑われようと
肌は 誰にも 許さない
月に 淋しさ 打ち明けながら
なみだ杯…
エエエ… 酒きずな


16.道頓堀(とんぼり)人情